アメリカ生まれのパワーアップアイテム
ナイトロ（ナイトラス・オキサイド） |
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[ナイトラス・オキサイド・システム]
ナイトラス・オキサイド（以下NOS）、昔は“ニトロ”と呼ばれていたが、爆弾の原料のニトログリセリンとは別のものである。おそらく英語の知らない馬鹿な日本人が勘違いしたのだろう。NOS=亜酸化窒素（N2O）は、強力な燃焼補助効果を持つ。そもそもエンジンは、空気とガソリンの混合気体を爆発させるのだが、利用するのは空気の中の酸素である。この酸素の量が増えれば増えるほど強力に爆発する。つまり、空気よりも酸素量を多く含む気体を混合すれば、容易にモアパワーが得られるのである。これが、NOSの仕組みである。（N2Oは空気に比べて1.5倍（33％）の酸素が含また気体である。ちなみに空気中の酸素量は21％です。N2Oは1：2で酸素と窒素が結合した化合物です。） |
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| ドラッグレースやソルトレイクでのスピードトライアルに端を発するナイトロチューンは、加圧液化された同ガス入りのタンクを車内やトランクに設置し、スイッチ操作でインマニ内に噴射する仕組みだ。スイッチオンで、過去F1に搭載されていたターボブーストアップのような感覚が得られるのである。そのパワーアップは、平均150％アップ、理論値で200％アップが可能である。つまり、最高出力400psのスーパーカーなら、ＮＯＳオンでプラス200ps以上のパワーが得られ、MAX600psオーバーのマシンが完成することとなる。また、ＮＯＳが気化する際に周囲の空気を冷却する効果を持つのも見逃せない。空気は熱膨張するので、冷却されることで、より多くの酸素をシリンダー内に取り込めるのである。点火等の制御技術も確立されており、最高速マニアには堪らない技術である。 |
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