理想のエンジンとは? 強力なパワーとトルク、そして小型軽量! |
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[スーパーカーのエンジン] まず、内燃機関(エンジン)について説明しよう。左エンジン図の緑の円で囲まれた部分を見て欲しい。これが、シリンダーである。今、青矢印により、空気とガソリンの混合気体が吸入されている。この混合気体が入る容器がシリンダーであり、その量はシリンダー容積の大きさによって決定される。たくさんの空気を取り込めば、たくさんのガソリンを爆発させることができ、大きなエネルギーを得ることができる。シリンダー容積は、排気量(cc)で表される。排気量が大きければ大きいほど、容積は大きいのだから、よりパワーのある車といえる。 |
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排気量を増やす方法には、大きく2つある。@ボア*ストロークを大きくしてシリンダー容積を大きくするか、Aシリンダーの数を増やす方法である。しかし、@の方法には限界があり、スーパーカーは必然に、8気筒、10、12、16気筒とシリンダーの数を増やす傾向にある。しかし、ここに大きな問題がある。シリンダーの数を増やすと、エンジン(以下Eg)は大きくなり、そして重くなるのだ。これは車の運動性能に大きく関わる大問題である。そのため、メーカー各社は、試行錯誤しながら、Egを決定する。直列6気筒、V型8気筒、W型16気筒、ポルシェやスバルのようにフラット6、ボクサーEgと呼ばれる高度な水平対向Egや、日本が世界に誇るマツダのロータリーEg。Egを縦に配置するか、横置きにするか、いかに低い位置にマウントするか、Egは、強力なパワーを得ることと同時に、小型軽量化、燃費、耐久性等、求められることは多岐に渡るのである。 |
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パワー・ウェイト・レシオでも述べたが、軽さは車にとって大きなアベレージである。シリンダの数(排気量)はそのままに、Egの爆発力を増やせれば、軽量にして優れたEgとなる。それを可能にしたのが、過給器(ターボチャージャー)や、NOSである。これらについては、後述するが、様々なアプローチによって作られる車の魅力は語りつくせぬものである。私は、車を知れば知るほど、ワクワクして堪らなくなる。あなたのスパーカーは、いったいどんな魅力で溢れているのだろうか。 |
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