自動車界の第3勢力! キットカー・メーカー&バックヤード・ビルダー |
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[キットカー] キットカーというと、日本ではレプリカのイメージが強く、あまり好まれてはいないのかもしれないが、海外、とりわけイギリスやアメリカでは幅広い市民権を得ている。この背景には、海外では個人でも車検をパスしやすいというお国柄もあるのかもしれないが、キットカーをバックヤード(裏庭)で作ることが、一つの趣味となっているからカッコいい!日本で言えば、プライベートチューナーやサンデーチューナーにあたるこの人々が、趣味からビジネスとして発展するとバックヤード・ビルダーとなる。さらに自社でキット・モデルを製作し販売しているのがキットカー・メーカーである。2つの違いは、乗り出せる状態で販売しているのがバックヤード・ビルダーで、ボディーやシャーシのみのキット品(未完成品)を販売しているのがキットカー・メーカーということである。レジェンドカーのコピーから始まり、オリジナルカーの製作を開始することが多く、TVRやノーブルのようにバックヤード・ビルダーから昇華して、今やスーパーカー・メーカーの仲間入りを果たす会社もある。また、ランチア・ストラトスのコピーカーを作っているホークカーズの部品は非常に精巧で、オリジナルのストラトスのレストアにも使われるほどだ。つまりは、キットカーと侮るなかれ!これは、未来のスーパーカー・メーカーの卵なのである。 |
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キットカーのパッケージ(商品)はとても安く、これらの会社の商品を知れば知るほど買ってみたくなる。それほどに魅力的だ。しかし気をつけなければならないことは、キットカーの多くはドナーカーと言われるパーツ取り車が必要となることである。また専用の工具がなけれ作業は難しく、ビルダーのサイトを見ると、シャーシであるパイプフレームの加工を独自に行っている場合も多い。さらに重要なことは、日本で車検をパスできるかという問題。せっかく作ったのに公道デビューできないとなると、やっぱりおもしろくない。政治家の皆様!なにとぞ法改正は自動車車検からお願いしま〜す。<(_ _)>ペコリ!左写真は、アメリカのコブラ・ミーティング。海外では、キットカー部門のコンテストが別に組み込まれており、オリジナル同様に評価と採点がなされ、美しさを競う。 |
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